21歳になって人生の後半戦が始まった
昨日21歳になった。
ジェニーの法則によると、ここから人生の後半戦が始まるということになる。
「体感時間でいうと、人生の折り返し地点は20歳である」
それを18歳の時に知ったとき、なんとなく真理のような気がしてから、その法則は今も私のなかに残り続けている。
折り返す前に知ることができてよかったと思った。と同時に、何をすべきか、何がしたいのかわからず、意味もなく焦り出した。
あの時まだあと数年あると思っていたその地点は、ついにきたのである。
18歳、高校三年。
そこそこ名の知れた大学で、かつ興味のあったアートやデザインの分野を学べる学部を志望した。
OLになる気はなかったけど、好きなことを仕事にできるほどの自信もなかったから、手堅く生きるか自由に生きるかは後で選べる道を選んだ。
19歳、大学一年。
無事に入学し、幅広く色んな授業をとった。自分よりすごい人も勿論たくさんいたけど、思っていたより自分の才能や努力が評価される場面もあって自信もついた。
やっぱり好きなことを仕事にしたかったので、起業した人の話をたくさん聞いた。だけど社会人経験が大事だと言う人が多かったので、起業するにしてもひとまず新卒で会社に入ったほうがよさそうだなと思うようになった。
20歳、大学二年。
好きな人と付き合うことができた。人生設計のなかにぼんやりとあった結婚や出産などの輪郭がすこしだけみえた。
そして自分の不安定さによって好きな人に迷惑をかけたくないという気持ちが強くなった。
「安定した生活」を魅力的だと感じるようになった一方で、このまま就活して就職して結婚したり子どもを育てることになったりしたら、責任にまみれて自由に動けないだろうなと思った。
やりたいことのなかで体力と自由な時間がある今のうちにやってみたほうがいいことは、前から興味があった田舎暮らしを体験してみることだと考えて、夏の1ヶ月半、和歌山に住み込みでバイトをした。
バイトの内容は特にやりたいことではなかったが、向いていたらしく、いわゆる適職であった。仕事以外の時間は特に何をするでもなかったが、自然に囲まれる心地よさを知った。
その経験から、何を仕事にするかにこだわっていたけど幸せになる方法はそれだけじゃない、と思えるようになった。
そして今年。21歳、大学三年。
研究室は決まったが研究テーマも定まっていないし、就活が始まったが業界は定まっていない。
まだいろんなことに興味があり、いろんな生き方をしてみたいと思うが、そろそろ的を絞らないといけない時期だ。
とりあえず今は自分なりの就活の方針を徹底した自己分析に向けて、カウンセリングに通いながら自己の内面と向き合う作業をしている。やるからにはできるところまで考え抜きたいと思っている。これだけ考えぬいて行動してみてダメだったらスパッと諦めつくな、と思えるまで。
まってろよ、後半戦。